信頼関係をつくること。

金曜日は、一年間ずっとお仕事をさせていただいた
お客さんが会社に飲みに来て、どんちゃん騒ぎ。

わけあって、今年は一緒に仕事ができなくなり
そのことを、担当者の方が私以上に悲しんでくれて
話をしていて、じんわりきてしまった。

一年前、社会人二年目になったばかりの私は
この仕事に必要だった日本経済の知識も全然もってなくて
この大きなプロジェクトを回す術も知らなくて
毎日会社に行くのが億劫で、見えない場所を見つけては泣いていた。

この仕事をはじめて二ヶ月くらいたった頃
やっと、担当者の方とまっすぐ話すことができて
さらにその二ヶ月後くらいに、はっきりとした効果を出すことができた。

そこからは、より良いものを作るために
意見をぶつけあって、どうすればもっとよくなるか
必死で考えた。

「よっしーが頑張ってくれるから、この仕事ができている。
 ありがとう」と最初に言われたとき
すっごく嬉しくって、この仕事をやっていてよかったなと思った。
その後に一緒に飲んだビールは、自分史上いちばん
美味しいビールだったように思う。

この仕事をつうじて、私を怒ってくれたたくさんの人。
出会った素晴らしい企業。
そして褒めてくれた方、読んでくれた方。
なにより、だいすきだったお客さん。

感謝の言葉を伝えても伝えきれずに
思わず深夜に日記を書き始めてしまったわけです。


金曜日、お客さんはそのまま家に泊まりに来て
そこからさらに話をした。

日本の未来のこと、採用活動のこと、これからのメディアのこと
恋愛のこと、しもねた、こんな企画をやってみたいという話…

絶対仕事以外では出会うはずのないジャンルの人たち。
仕事はじまりでも、こんなに深く信頼関係を築けるのかと
とても嬉しくなった。

いまだに、良いコピーとか、良いデザインとか
誰もがびっくりするような企画とかは、なかなか難しい。
けれど、自分に仕事を任せてくれている人を喜ばせたい。
その気持ちがあれば、もっと良いものを作るパワーが
湧いて出てくるのではないかと思う。


今年仕事ができなくなってしまったのは
ある些細なミスが原因でとても悲しい。

実力をつけて、また一緒に何かできるようになりたい。
そう強く思った夜でした。